
はじめに|人生が止まった日
高校3年のある日、突然、父が職場で倒れた。
脳梗塞だった。
左足と右腕が動かなくなり、それまで家族を支えていた父の働く姿は、もう戻ってこなかった。
四人家族。母はパートで働き、姉は大学生。
これから受験や卒業を控えた自分にとって、その出来事はあまりに衝撃で、
なによりも強く残ったのは「お金がなくなるかもしれない」という不安だった。
―どうやって生きていけばいいのか。
―このまま家族は大丈夫なのか。
考えても答えが出ない日々のなかで、
「自分が稼がなきゃいけない」と、根拠もないけど確かな焦りだけが、ずっと胸の中にあった。
第1章|お金の知識ゼロだった高校生
当時の僕には、スキルも経験もなかった。
親からお金の話を聞いたこともなければ、
世の中でどうやってお金が回っているのかなんて、まったく知らなかった。
ただ、「このままじゃマズい」という気持ちだけが先行して、
とにかく何か行動しなければと、ネットで「高校生 稼ぎ方」と検索する毎日が始まった。
バイトは禁止されていた。しかも父の入院やリハビリで、家のことも少しずつ手伝うようになった。
時間も、自由も、お金もない。何から始めればいいのか、わからなかった。
そんなとき、たまたま目にしたのが「メルカリ」というアプリだった。
当時は今ほど浸透しておらず、「スマホで物を売る」というのも半信半疑。
でも、クローゼットの奥から出てきた古いマンガを出品してみたら――
次の日の朝には売れていた。
売れた瞬間の通知を見たとき、
「家の中にお金が眠ってるかもしれない」と本気で思った。
不用品を一つずつ売って、欲しかった食べ物や文房具に変わっていく。
この経験が、僕の中で“お金を作る感覚”の第一歩になった。
第2章|売れた商品から“ヒント”を得た
不用品を出品するうちに、気づいたことがあった。
なぜか、出品してから「数秒で売れた商品」がいくつかあったのだ。
それも、特別キレイでも新しいものでもなかった。
「なんでこれだけ、そんなにすぐ売れるんだろう?」と不思議に思い、
買ってくれた人のアカウントを見に行ってみた。
そこで、衝撃を受けた。
僕が売った商品が、少し高い値段で“また出品”されていたのだ。
しかも、売れた形跡がある。
「え、僕の商品って、こうやって“仕入れ”に使われてるの?」
「この人、仕入れて、値段を上げて、また売ってるってこと?」
この瞬間、世の中の仕組みがちょっとだけ“裏側”から見えた気がした。
それは「転売」や「せどり」という言葉も知らない高校生だった僕にとって、
ものすごく大きな気づきだった。
同時に、こうも思った。
「売れる商品を見極める目を鍛えれば、自分もお金を稼げるんじゃないか?」
ここから僕は、“価値を見る目”を育てることに全力を注ぎ始めた。
第3章|相場を覚える日々
「価値を見極める力があれば、稼げるかもしれない」
そう確信してからの僕は、とにかく相場を覚えることに時間を使った。
ヤフオク、メルカリ、Amazonの価格を調べては、
「このゲームはいくらで売れてる」「この本体は傷ありでいくら」など、
手書きのノートに相場を書き込んでいった。
当時はまだ自動で価格リサーチしてくれるようなツールなんて使っていなかったし、
使い方も知らなかった。だけど、だからこそ“数字の感覚”が自分の中に染み込んだ。
ゲームというジャンルに絞ったのは、単純に「覚えやすかった」からだ。
同じタイトルでも、状態や型番、箱付き・なしで相場が変わる。
逆に言えば、それさえ覚えれば、目の前の1台が“仕入れてOKか”すぐ判断できるようになる。
相場を覚えるのに、特別な才能はいらない。
ただ、毎日見て、毎日考えて、自分なりに「なぜ売れるのか」を考えるだけ。
1ヶ月も経たないうちに、
僕は“知らないゲーム機でも、だいたいの売れ筋と値段”がわかるようになっていた。
この頃から、単なる不用品処分ではなく、
「仕入れ→販売」というビジネスとしての意識が芽生えていった。
第4章|大学生になっても、僕はやめなかった
高校を卒業して、僕はそのまま地元の大学へ進学した。
でも、「大学生活を満喫しよう」なんて気持ちはまったくなかった。
僕には、“せどり”というやり方で少しずつお金を稼げる実感があった。
あとはそれを、どこまで本気でやれるかだけだった。
授業の合間に、ブックオフやゲオに立ち寄る。
目当てのゲーム機やコントローラをチェックし、仕入れができそうなら購入。
帰宅してからすぐ検品・写真撮影・出品。
夜中に梱包して、翌朝には発送する。
こんな生活を、ずっと繰り返していた。
当然、うまくいかない日もあった。
仕入れた商品が売れずに在庫として残ったり、
思ったよりも状態が悪くてクレームにつながったこともある。
でも、そういう経験を経て少しずつ「目利き」も身についていったし、
自分の中で「仕組み」が見えてくるようになった。

- この型番はよく売れる
- 箱ありだと+3,000円いける
- 週末は値下げしなくても売れる
こういう“気づき”が積み上がるたびに、
「この道でちゃんとやっていけば、バイトよりも、普通の就職よりも、自由に生きられる」
そんな未来が見えるようになっていった。
第5章|そして今、発信する理由

今では、年間で3,200万円以上を売り上げ、
そのうち約500万円が利益として手元に残るようになった(※2024年の実績です)。
けれど、ここまで来るのに、特別な才能があったわけじゃない。
僕にあったのは、「あの日、父が倒れた時に誓った気持ち」だけだった。
―なんとしても、お金を稼げるようにならないといけない。
―誰にも頼れないなら、自分で生きる力をつけるしかない。
あの日の気持ちは、今も自分の原動力になっている。
でも、ふとこう思ったんです。
「もし、あの頃の僕に“正しいやり方”を教えてくれる人がいたら…もっと早く稼げてたかもしれない」
だから、今の僕は発信をしている。
情報があふれる時代だけど、「何を信じていいのか分からない」という人は多い。
せどりに挑戦したいけど、不安で一歩踏み出せない人もたくさんいる。
そんな人たちの“最初の道しるべ”になれたらと、本気で思っている。
僕が出している情報は、どれも自己流で編み出してきた実践の記録だ。
キレイごとや理想論じゃなく、現場で手を動かしてきたリアルなノウハウだけを届けている。
たとえ1人でも、「この記事に出会えてよかった」と思ってくれる人がいれば、
それだけで、この発信には意味があると信じている。
第6章|おわりに|あなたへ
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
この記事は、過去の自分――
お金に不安を感じ、何から始めればいいのかも分からなかった高校生の頃の自分に向けて書きました。
もし、今のあなたが「ちょっとでも行動したい」「変わりたい」と思っているなら、
それは、もうすでに一歩踏み出している証拠です。
せどりも物販も、決して楽して稼げる世界ではありません。
でも、“やり方さえ間違えなければ”、ちゃんと積み上がっていく世界です。
僕は、ただの普通の高校生でした。
スキルもコネもないところから始めて、今ではこの活動を仕事として続けられています。
だから、あなたにも絶対できます。
この記事が、何かを始めるきっかけになれたらうれしいです。
そして、僕が発信している情報の多くは、LINEオープンチャット「ゲオ相場速報」でも共有しています。
最新の相場情報や利益商品の実例などを、リアルタイムで投稿しているので、
気になった方はぜひ覗いてみてくださいね。

今後も引き続き、実践ベースの情報をわかりやすく届けていきます。
一緒に、少しずつ前に進んでいきましょう!